濡れ犬臭漂う季節とエロ本
椎名林檎が好きです。エロいから。
小さい頃は初めてだらけで、すぐ影響やら衝撃を受けちゃう。でもエロに対しては見て見ぬふりをするんだなあ。
家族と映画を見てる最中にベッドシーンが流れれば
「ねえねえ今日の夕飯何?」
って子供ながらみんなの注意をひいて変な空気にさせまいとしてた。でも見たい。
通学中、よくこの時期に雨でぐしゃぐしゃのエロ本が無残に散らばっていた。少しでも視線を移そうものなら、鬼の首を取ったようにいじられる。見てないよって必死に弁明する。
本当は見てた。いじってるやつも見てるはず。
子供のころは、エロに対して見たいけど見ちゃいけないものというイメージをもっていた。それが椎名林檎にもあったんだなあ。でも林檎さんは見てもいいんだ。だってテレビに映ってるんだもん。ブラウン管でエロ本を読んでる、なんてとんでもないスリルだよ、でもそんな感覚だった。
今となっちゃ、それなりに何でも経験してしまっているから、昔に影響・衝撃を受けた音楽・映画が輝いて見えるのはしょうがない。でも、それもいいよね。今じゃ堂々とエロ本読めちゃうし。なーんにも恥ずかしくない。
なんて仕事中考えてました。どんよりじめじめで元気の出ない季節。でも道にエロ本落ちてるかもって考えるとわくわくする。欲しいけど濡れてるから拾うか迷う。この葛藤久々に味わいたいね。